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小学生で小児矯正スタートは早い?小児矯正が必要なケースを解説

小学生で小児矯正スタートは早い?小児矯正が必要なケースを解説

子どもの歯並びや噛み合わせが気になり、小児矯正を検討しているご家庭は年々増えています。特に「小学生から矯正を始めた方がいいの?」「どんな状態なら矯正が必要なの?」といった疑問を持つ親御さんも少なくありません。小児矯正は成長期の骨の柔軟性を活かして、将来的な歯並びや顎の形を整えることができる治療ですが、タイミングや必要性を見極めることが重要です。今回は、小児矯正の開始時期の目安や、治療が必要となる具体的なケースについて解説します。

1. 小児矯正はいつから始めるのが良い?小学生の開始タイミング目安

小児矯正の開始時期は、永久歯への生え変わりが始まる「6〜9歳ごろ」が一つの目安とされています。この時期は顎の骨の成長が活発なため、矯正によって顎のバランスを整えやすくなります。

①乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」がカギ

この時期は、前歯や奥歯の一部が永久歯に生え変わり始めるため、歯並びや噛み合わせの乱れに気づきやすい時期です。特に前歯のガタつきや、奥歯のかみ合わせのズレが見られる場合には、早期に矯正の相談を検討することが望ましいとされています。

➁顎の成長を活かせる「成長誘導」が可能

成長期の柔らかい骨を活かすことで、顎の大きさや位置のバランスを整える治療が行えます。たとえば、上顎が小さい場合は拡大装置で広げることで、永久歯が正しく並ぶスペースを確保できます。

➂将来的な矯正期間が短くなる可能性がある

早期に歯並びや噛み合わせの土台を整えることで、大人になってからの矯正期間が短くなったり、歯の成長状態によっては、抜歯が不要になる場合もあります。

④「見守り期間」を設けることも

すぐに矯正が必要ではない場合でも、歯科医師による経過観察を行い、最適な時期に治療を始める判断をしてもらうことが重要です。成長や歯の生え変わりに合わせて、治療のタイミングを見極めることが大切です。

小児矯正の開始時期は、年齢だけでなく子どもの歯並びや発育の状態によって異なります。気になる症状があれば、早めに歯医者で相談することをおすすめします。

2. 小児矯正が必要になる具体的な症状とは

小児矯正が必要になるかどうかは、歯の見た目だけでなく、噛み合わせや発音、顎の成長バランスにも影響します。以下のような症状が見られる場合には、矯正治療の対象となることがあります。

①出っ歯(上顎前突)

上の前歯が大きく前に出ている状態です。見た目の問題だけでなく、転倒した際に前歯をぶつけやすくなるなどのリスクがあります。顎のバランスを整えることで改善を目指します。

➁受け口(反対咬合)

下の歯が上の歯より前に出ている状態で、成長とともに下顎が過度に発達する可能性があります。早期の矯正により、正常な顎の成長を促すことができます。

➂すきっ歯(空隙歯列)

前歯の間に隙間がある状態で、永久歯がきちんと並ぶスペースが足りていない、あるいは余っている可能性があります。成長に合わせた対処が必要です。

④ガタガタの歯並び(叢生)

歯が重なって生えている、あるいはスペースが不足していることで、見た目だけでなく歯磨きがしにくく、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。

⑤噛み合わせが深い(過蓋咬合)

上の歯が下の歯を大きく覆ってしまう状態で、下の歯や歯ぐきを傷つけるリスクがあります。

⑥前歯が閉じない(開咬)

前歯が上下で噛み合わず、常に口が開いてしまう状態です。発音や食べる機能に影響することがあります。

このような症状がある場合は、子ども本人が気づかなくても、親御さんが早めに気づいて相談することが大切です。初期の段階で対処することで、成長に合わせた効果的な治療が期待できます。

3. 小学生で小児矯正を始めるメリットと注意点

小学生から小児矯正を始めることには、将来の歯並びや噛み合わせに対して多くの利点があります。ただし、治療を進める上では、いくつかの注意点も把握しておく必要があります。

<メリット>

①顎の成長を利用できる

小学生は顎の骨が成長途中にあり、柔軟性が高いため、矯正装置を使って顎の発育をコントロールすることができます。これにより、永久歯が並ぶスペースを確保しやすくなります。

➁抜歯の可能性を減らせる

顎の発育を正しい方向に誘導することで、歯を無理に詰め込む必要がなくなり、永久歯が正しく生えるスペースが確保されるため、将来的な抜歯の必要が減ることがあります。

➂大人の矯正がスムーズになる

小児矯正を行うことで、大人になってから本格的な矯正治療を行う場合でも、治療期間が短縮される、もしくは治療が不要になることもあります。

④悪習癖の改善に繋がる

指しゃぶりや口呼吸、舌の癖などが原因で歯並びが悪くなる場合、小児矯正と同時にその癖を改善するトレーニングを行うことで、長期的に良好な口腔環境を維持しやすくなります。

⑤見た目のコンプレックスを減らせる

歯並びの乱れが目立つことで、他の子どもからからかわれたり、自信を失ってしまうことがあります。小児矯正により早期に改善を図ることで、子どもの自尊心を育む手助けにもなります。

<注意点>

①治療期間が長期化する場合がある

成長段階に合わせて治療を行うため、1期治療(小児矯正)から2期治療(永久歯の矯正)までを通じて、数年間にわたる場合があります。

➁本人の協力が必要不可欠

マウスピースなど取り外し式の装置は、毎日一定時間以上の装着が必要です。子どもが自己管理できるよう、親御さんのサポートも求められます。

➂学校生活との両立

矯正装置によって違和感を覚えたり、学校での食事や発音に支障が出る場合があります。そのため、無理のない治療計画を立てることが大切です。

④定期的な通院が必要

矯正治療は一度始めたら、一定の頻度で通院し、装置の調整や経過観察を行う必要があります。親御さんの送迎など、生活の中での協力体制が必要となります。

➄費用負担の面

小児矯正は保険が適用されない自費治療となることが多く、期間や装置の種類によって費用が異なります。事前に見積もりを確認し、費用面の計画も立てておきましょう。

➅歯磨きの徹底が求められる

装置を装着していると歯磨きがしづらくなり、むし歯のリスクが高まります。子どもに適した歯磨き方法を指導し、仕上げ磨きも丁寧に行う必要があります。

小学生で小児矯正を始める際には、メリットと注意点の両面を把握し、家庭内でもしっかりとサポートできる体制を整えることが重要です。

4. 新居浜市宮原町の歯医者 こもだデンタルオフィス宮原の小児矯正

愛媛県新居浜市、バス停「喜光地」より徒歩3分の歯医者こもだデンタルオフィス宮原では、「子どものむし歯ゼロ・大人の歯周病ゼロ」を理念に掲げ、予防中心の歯科医療を提供しています。

13年以上の臨床経験を持つ院長が、一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を行い、特に小児歯科と小児矯正に注力しています。

令和7年7月に医院を移転し、大人と子どもの診療スペースを分離。新居浜市では唯一(※1)の、小児歯科専用、お子さんがリラックスできる、アニメ視聴モニター付きの天井モニターや広々としたキッズスペースを備えた「こども専用診療室」を整備しました。

※2025年7月時点

こもだデンタルオフィス宮原では0歳から始める健診や口腔育成に加え、子どもの歯並びや呼吸機能の予防・矯正として次の診療メニューに対応し、お子さんの健やかな発育と歯並びをサポートしています。

➀小児睡眠時育脳サポート装置『Vkids(vキッズ)』(3歳から5歳のお子様へ)

睡眠時に装置を装着することにより、お口を広くし、顎と舌を子どもたちが自然に前方へ持っていくように促すことで呼吸をしやすくなります。

歯がある程度生えそろい始める3歳頃から使用でき、早めにお口を広くし、下の位置を正常にサポートすることにより予防矯正の役割も担うとされています。

➁床拡大矯正『バイオブロック』(6歳以上のお子様へ)

日本人の顎は比較的狭く歯が十分に整列するスペースが不足している傾向があり、歯並びや嚙み合わせが乱れ全身の健康への影響を及ぼす場合があります。

子どものうちからできる対策である床拡大矯正『バイオブロック』は上顎を拡大するための取り外し可能な装置です。舌と歯のスペースを確保することを目的としています。

子どものうちから、予防矯正・小児矯正を行うことで将来のお子様の口腔環境を守ることを目指しています。

「食が細い…」「将来の歯並びが心配…」といったお悩みのご相談だけでも構いません。

少しでも気になることがあれば、愛媛県新居浜市で0才から通える歯医者 こもだデンタルオフィス宮原にご相談ください。

\\\新居浜市の歯医者 こもだデンタルオフィス宮原の小児矯正詳細はこちら///

まとめ

小学生で小児矯正を始めるかどうかは、年齢だけでなく歯並びや噛み合わせの状態、成長発育の進み具合などを総合的に判断することが重要です。出っ歯や受け口、すきっ歯などの兆候が見られる場合は、早めに歯医者へ相談することで、将来的な治療の負担を軽減することができます。愛媛県新居浜市周辺で小児矯正についてお悩みの方はこもだデンタルオフィス宮原までお問い合わせください。

監修:こもだデンタルオフィス宮原 院長:薦田 祥博(こもだ よしひろ)


経歴
・日本大学松戸歯学部 卒業
・デンマーク オーフス大学歯学部 短期研究生
・日本大学大学院松戸歯学研究科 卒業
・日本大学松戸歯学部 クラウンブリッジ補綴学講座兼任講師

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